ヴェルファイア1年目の感想
ヴェルファイアが納車されて約1年が経過しました。
この一年で、南は九州、北は東北まで約16,000kmを走行しました(高速移動)
4シーズン、ヴェルファイアを運転してきたことになるので、ここで前車のV220dと比べて感じたことをまとめたいと思います。

走行性能:
私の車はハイブリッドの4WD(E-Four)です。
記事”E-Four”でも紹介させていただきましたが、40型ヴェルファイアのE-Fourはハンドルを切ると積極的にリアモーターを駆動してくれるので、VDMIの制御もあり、前輪の横力不足によりアンダーステアになることは私の使用範囲ではありませんでした。
通常に走行する範囲では、FR車のV220dと比べて特に遜色は感じられませんでした

オーディオ:
オプションのJBLを荘著悪しましたが、運転席での音場は6スピーカーのV220dと大差はありません。
と、いうより標準設定では音楽を聴いていると、疲れを感じてしまいます。
これは、イコライザ-?で設定を変更することで解決できますが、フロントシートの音場に関しては、V220dに対してアドバンテージは感じられませんでした
2列目、3列目に関しては、スピーカノー搭載位置の関係もあり、JBL(15スピーカ)のヴェルファイアの方がV220d(ブルメスターではない)よりは、明らかに良い音響となります

シート:
運転席:
V220dでは運転席助手席ともランバーサポートが付いていましたが、ヴェルファイアには運転席にもランバーサポートがありません(驚)
とはいえ、ランバーサポートが無いとはいえ、シート形状は日本人向けに最適化されているのか?長距離を運転していても腰回りに不満は感じられません。
また、ヴェルファイアではシートヒータに加え、ベンチレエーションも装備されており、ベンチレーションは冬場の長距離運転時にも使用した実績から、一部のグレードにしか装備されないV220dよりアドバンテージを感じました。
2列目席:
ヴェルファイアでは2列目席にもシートヒータとベンチレーションが装備されています
V220dでは、一部のブレードにのみシートヒータ・ベンチレーションが装備されていなかったことを考え縷々とヴェルファイアにアドバンテージがあります
更に、同乗者がシート(リクライニング・シートスライドなどの操作)をする場合、V220dでは操作が困難(力が必要)なのに対し、ヴェルファイアでは操作が簡単(力やコツが不要)な点は
大きなアドバンテージと勘がております
3列目:
スライドが容易なこと、重いシートを外さずに、アレンジ可能な点はヴェルファイアの大きなアドバンテージと考えています。
ただし、3列目に定員の3名が着座できるか?というとV220dであれば3名不満無く、着座できる形状であるのに対し、ヴェルファイアの3列目は折りたたみ格納のため、座席中央に分割点があり、中央席に着座する人には、苦行をお願いすることになります。
このことから、定員7名が乗車することを考えるのであればV220dにアドバンテージがあります。
荷室:
3列目を最後端とした場合、どちらも広くはありません。
V220dは、2列目と3列目を前端まで移動した場合、4つのタイヤを積載するのに十分な容量が確保できます
ヴェルファイアは、3列目を折りたたんで、壁際に収納数することで4つのタイヤを積載できるので、ヴェルファイアの方が積載時のアレンジは容易なのだと考えます。
なお、V220dは2列目、3列目ともシートを取り外すことが可能で、取り外した場合は、ヴェルファイアとと比較すると圧倒的な積載能力となります。
ただし、シートを取り外すのは、シートを保管する場所の確保の他、超重量級のシートのため取り外し自体が、かなり困難なことが懸念点ではあります

エンジン性能及び経済性:
ガソリンハイブリッドのヴェルファイアと、ディーゼルのV220dを比較するのはナンセンスではありますが、あえて比較すると
街乗り、日常ユースでは、燃費、エンジン騒音ともヴェルファイアの方が優れています。
高速移動ではエンジン音よりロードノイズが目立ち始まるため、車内騒音はヴェルファイアもV220dも大して違いは感じられません
新東名の120kph区間など追い越し車線を走行中に、トラックの割り込みにより減速した後、再度制限速度まで再加速するシーンでは、V220dの方がエンジン音は静かな加速となります。
また、燃費も高速ではヴェルファイアが10~12km/l程度にとどまるのに対し、V220dでは15~17km/lと大きく伸びるので、遠方に出かけた際、多くのシーンで割高な高速SAで給油しないですむV220dに軍配が上がります。
走行性能:
どちらも、一般道、高速道路ともフラつくこと無く、安心して走行することが出来ます。
比較論になりますが、ヴェルファイアの方がV220dと比べると若干、横風や隣を車両が通過する際に影響を受けるように感じられます
また、旋回時にはリアモータに駆動が配分されるヴェルファイアなのですが、直進の登坂時には、明らかに前輪が空転してからリアの駆動が立ち上がる印象を受けました。
この点FRのV220dも後輪が空転した途端、一旦加速度抜けが発生するので、挙動としての差は大してありませんが、Full Time 4WDを期待している方には、残念に思えることかもしれません。
また、スーパーの駐車場などで、ハンドルをいっぱいに切って車を動かす際、V220dは非アッカーマンステアなので、クリープでは動き出せず、アクセルを踏んで動こうとすると、フロントがピョンピョンと弾むような動きをします。
ヴェルファイアは、通常のアッカーマンステアなのでハンドルをいっぱいに切ってもスムーズに動き出せますが、アッカーマンステア機構故、ホイルベースが3200mのV220dより200mm短いにもかかわらず、最小回転半径が5.9mとおおきくなところが、狭い場所での取り扱いにくさとなっております。
安全装備:
こればかりは、市場投入が9年後に登場したヴェルファイアの方が充実しています
ヴェルファイアのLKAは、レーン内を追従するようにハンドルをアシストしてくれます
対して私の所有していたV220d(2017年モデル)では、車線逸脱時にハンドルを振動することでドライバーに注意を喚起してくれるだけでした。
ACCは、どちらも全車速追従式のものですが、停止間際のブレーキ操作はヴェルファイアの方がスムーズです。
再発進はV220dはドライバーによる操作が必須(停止時間による)で、ヴェルファイアは一部システム側で再発進も行ってくれるのですが、どちらも再発進の出だしがカクンとなるのは、いただけません
自動駐車はどちらにも付いていますが、全くと言って使用したことが無いので割愛します(V220d、ヴェルファイアとも納車後お試しで使用したのみ)
アラウンドモニターは、V220dの方が画面の切り替えが直感的で、わかりやすいです
どちらもセンターコンソール付近にカメラの起動スイッチがあるのですが、前前車ほエスティマHVのようにステアリングにスイッチがあると起動が便利だと思います
ヴェルファイアには、車両後方上空から見下ろした視点の映像や、床下透過など、機能は豊富な反面、画面の切り替え法など実用性に?な点があります
AEBの誤作動はヴェルファイアでは、いまのところ起きていません
V220dでは近所のスーパーの立体駐車場の入り口や、ETCゲートなどで何度かシートベルトが巻き上げられたことを考えると、誤作動の頻度は少ないと感じております
総評:
V220dは、年々価格が上昇しております
確かに装備も改善されていますが、私が所有していたV220d標準ボディーは、ロング・エクストラロングと比べると装備面でいろいろと制約がある割りには、価格で約1000万円の車両となっています
ヴェルファイアはHVの4WDに各種MOP, DOPを装着しても1000万円には収まる(PHEVを除く)と考えると、ヴェルファイアの方が、コスパは高いと感じます。
ただ、V220dには”ベンツ”という絶対的ネームバリュー、そして純エンジン機関(現在はOM654 + 9AT)、トルクフルなディーゼルエンジン(日本で乗ることができる最後のディーゼルでは?)という、魅力が詰まっています
ヴェルファイアに乗り換えて1年たちますが、運転席に座る人間としては、V220dもヴェルファイアも不満点はないというのが率直な感想です。
ただし、運転席以外(特に後席)に座る家族からは、ヴェルファイアの評価は圧倒的です。(スライドドアの開閉方法は、ヴェルファイアの方が不評です)
